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カブトムシの一生


卵
我が家では、だいたい8月下旬〜9月中旬ごろに見られる。メスのカブトムシは卵を産 む時に産室を作るらしく、卵を掘り出す時、必ずと言ってよいほど押し固められた土の 中から卵が出てくる。 さて、産みたての卵なんだけど、ちょうどフットボールのような形をしている。色は真 っ白で直径は約3mm程度。日が経つにつれて、だんだんとピンポン玉のような球形に 変形していく。そして、色は真っ白から黄色っぽく変色していき、最終的には直径が約 5mmぐらいの大きさに成長する。卵から幼虫が孵化するまでの期間は条件によって変 化するんだけど、だいたい10日から遅くとも2週間で孵化するようだ。孵化する直前 の卵は幼虫の形が透けて見えてくるのでわかる。


1令幼虫
1令幼虫
卵から孵化した幼虫が1令幼虫。我が家では、だいたい9月に入ると、この1令幼虫を 見られる。1令幼虫の特徴は頭が大きいところかな。で、幼虫の食べ物なんだけど成虫 とは全く違い広葉樹系の腐葉土や朽ちた木(朽木)を食べる。1令幼虫の期間なんだけ ど、これも条件によるが約1ヶ月ぐらい。


2令幼虫
2令幼虫
1令幼虫から脱皮して成長したものが2令幼虫。我が家では、だいたい9月中旬から1 0月上旬に見られる。この2令幼虫の特徴は1令幼虫とは違い頭が小さく体が細長い感 じ。食べ物は1令幼虫と同じもので、とにかく沢山食べる。この2令幼虫の期間は、や っぱり条件にもよるが約1ヶ月ぐらい。


3令幼虫
3令幼虫
2令幼虫から脱皮して成長したものが3令幼虫。幼虫時代は、この3令幼虫で終わり。 脱皮したばかりの3令幼虫は、最初、体の割りに頭が大きいが暫くすると上の写真のよ うな形に成長する。我が家では早いと10月上旬に既に3令にまで成長する奴も居る。 カブトムシの一生の中では、この3令幼虫時代が一番長い。そして、この3令幼虫時代 の餌の栄養具合によって成虫の大きさが決まると言ってもよいだろう。比較的、暖かい 11月頃までは餌である腐葉土や朽木を食べまくる。そして、寒い冬は冬眠状態に入り ほとんど動かないようだ。そして、春を迎え暖かい日が続くようになると、また動き出 し餌を食べまくる。カブトムシの幼虫は大食漢で、幼虫時代の間に1匹で約3リッター の腐葉土を食べてしまうらしい。


前蛹
前蛹
5月中旬から6月上旬にかけて白っぽい色をしていた幼虫が黄色っぽく変色してくる。 そしてサナギになる準備を始める。その準備なんだけど自分でサナギになるための部屋 を作るのだ。その部屋のことを「蛹屋」という。その部屋が出来あがると更に黄色味が 増し「前蛹」という状態になる。ちょうど上の写真は蛹屋の中で前蛹の状態になってい るところ。見た目は幼虫なのだが、3令幼虫の写真のようにC字型だった体形が棒のよ うに直立してくる。こうなるとサナギになるのも近い。前蛹の期間は約1週間で、その 間は全く動かなくなる。ちなみにオスの蛹屋はメスの蛹屋よりも縦に長い。


サナギ
オスのサナギメスのサナギ
6月上旬から中旬頃にかけて前蛹からサナギへと脱皮して変身していく。上の写真は、 実験のために蛹屋から取り出してしまってビンに入れてしまってあるのだが、見ての通 り左がオスのサナギで右がメスのサナギ。オスはサナギの時には既に立派な角がある。 そう、サナギになった時にオスは角を伸ばさなければいけないのでオスの蛹屋はメスの 蛹屋よりも縦に長いのだ。 サナギになったばかりの頃は真っ白な色をしているが時間の経過と共にキツネ色に変色 していく。そして、更に時間の経過と共に頭(オスは角も含む)や背中や足が黒く変色 する。時間をかけてサナギの中で成虫の体が出来あがっていくのだ。サナギの期間は約 3週間ぐらい。


羽化
オスの羽化
サナギになってから約3週間後、サナギの皮を破って成虫が出てくる。これを羽化とい う。何回か羽化の瞬間を見たことがあるのだが、だいたい約20分ぐらいで皮を脱ぎ捨 て羽化を終了する。羽化したばかりの成虫は羽と腹が柔らかく白い。そして、羽化して から1日から2日ほどで白かった羽や腹の色が普通のカブトムシの色に変色し、柔らか かった部分も固くなる。すぐに蛹屋から出てくることはなく、暫くの間、そのまま蛹屋 の中でジッしているようだ。で、これは本当か知らないんだけど、満月の夜になると活 動を開始し、蛹屋から外の世界へ飛び立っていくらしい。早ければ6月下旬、遅くとも 7月中旬頃になると活発に活動する成虫を見ることができる。


成虫
オスの成虫
成虫の食べ物は幼虫とは異なり木から流れ出る樹液。特にクヌギ系の樹液に集まる。そ して、樹液の出ている木でメスと出会い目出度く結婚(^^;。 成虫の寿命は、条件によって異なるけど、だいたい2ヶ月というところ。不思議なこと に自然界では8月のお盆を過ぎた頃からパッタリと採集できなくなる。たまに捕獲でき たとしてもメスばかりだったり...。飼育下だと8月下旬から上手くいけば10月近 くまで生きているものもいたりする。 さて、目出度く結婚したメスは、身ごもると腐葉土の中や朽木の中に卵を産み付け、そ して寿命を迎えて死んでいく。そして、その子孫達は来年に向けて成長していくのだ。

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